監督魏徳聖(ウェイ・ダーション)
1968年生まれ。台湾の巨匠、故・エドワード・ヤン(楊德昌)監督のもとで下働きからスタートし『カップルズ』(96)の助監督を務める。短編『七月天(原題)』(99)では台湾映画界に衝撃を与え、エドワード・ヤン監督の後継と称される。02年、チェン・グォフー(陳國富)監督作『ダブル・ビジョン』の企画を担当。2008年に監督デビューした『海角七号 君想う、国境の南』は台湾映画史上記録的な興行収入を上げ、社会現象も巻き起こし、国産映画隆盛の火付け役となる。「第45回台湾金馬奨」で最優秀助演男優、最優秀音樂、最優秀主題歌、年度台灣傑出映画、年度台灣傑出映画人、観客賞の6部門を獲得。2011年に霧社事件を題材とする『セデック・バレ』を制作、第48回金馬獎で作品賞に輝き、観客賞、徐詣帆(Bokeh Kosang)の最優秀助演男優賞、最優秀音響効果賞、最優秀オリジナル音楽賞の最多受賞。2014年に原案・脚本の『KANO~1931海の向こうの甲子園』ではプロデューサーにまわり、指名した新人監督マー・ジーシアン(馬志翔)をサポート、日台の歴史と野球感動物語は歴代興行成績6位となり、第51回金馬獎でアウト・オブ・コンペの観客賞と国際批評家連盟賞を受賞した。