2017年公開のディズニー&ピクサー映画「リメンバーミー」は、死後の世界だとされる「死者の国」を舞台に、夢と家族愛をテーマに冒険が繰り広げられます。
リメンバーミーの最重要人物として登場する「ヘクター」は、生きたまま死者の国に飛び込んできた主人公ミゲルと共に行動しますが、その中で気になるシーンが一つ。
そう、第二の死を迎える寸前の旧友・チチャロンのリクエストでヘクターが歌った曲に対し、「歌詞が違う」と指摘されていたシーンです。
ここでは「歌詞が違う」と指摘された箇所と、本当の歌詞について考察していきます。
ヘクターが「歌詞が違う」と指摘されたのはどこ?
ヘクターがチチャロンのために歌った曲の名前は「あこがれのファニータ」。
「歌詞が違う」と指摘されたのは以下の箇所です。
それから・・・腕は床につくほど
こう歌うとチチャロンは顔をしかめ「歌詞がちがうぞ」と言い、
これに対しヘクターは「子供の前だから」と答えます。
そう、ミゲルの前だから歌詞をとっさに変えたんですよね。
ミゲルのために歌詞を変えたのはなぜ?
まだミゲルに知ってほしくない・意識してほしくない内容だったということですよね。
成人向けの描写があったんですね。
歌詞を変えただけでチチャロンが顔をしかめたのはなぜ?
ヘクターが気を利かせて歌詞を変えたのに対し、「歌詞が違うぞ」と顔をしかめるチチャロン。
歌詞に明らかな違和感があったから
まず、「腕は床につくほど」の人間はいないわけで、明らかにおかしいですよね。
元の歌詞は英語でしょうから、英単語を微妙に変化させたのでしょう。(記事の後半で比較しています)
チチャロン自身の歌だったから
チチャロンはギターを死の間際まで話さなかったことから、自身もミュージシャンであったことが伺えます。
おそらくこの歌は、チチャロン自身の歌なのではないかと考えられます。
チチャロンは、すでにガイコツであるがゆえに生前の姿はわかりませんが、あまり容姿がよろしくなさそうです。
不細工な俺に振り向きもしない
あこがれのファニータ
という歌詞もあることから、チチャロン自身が恋をした女性について歌った歌なのかもしれませんね。
ヘクターはミゲルのために変えたけど、本当の歌詞はなんだった?
※リメンバーミー本編シーンより。
— マスター笑実 (@termasEmi) April 3, 2018
もう結構出回ってるシーンですが、ネタバレ気になる方はご注意下さい。
『あこがれのファニータ』
ブサイクな俺に振り向きもしない#ヘクター #チチャロン#リメンバーミー観た人と繋がりたい pic.twitter.com/IBGhZqid00
歌詞を変えた理由がミゲルに聞かれたくない成人向け描写ということはわかりましたが、本当の歌詞が気になりますよね。
もともと英語の歌ですので、本当の歌詞とヘクターが変えた歌詞とで比べてみます。
引きずったのは「腕」ではなかった?
And her knockers,they drag on the floor
元の歌詞(推測)
And her knuckles,they drag on the floor
ヘクターが変えた歌詞
- kunckles:指などの関節のこと。ナックルボールなどと言いますね。
- knockers:女性の胸のこと。正式名称でなく、スラング(俗語)です。
このように微妙に単語を変化させたと推測されます。
ちなみknocker(ノッカー)とは、扉をノックしやすいように取り付けられていた金具のことです。
形が似ているので、「ノッカーズ」”knockers”と表現されるのですね。
“drag”(引きずる)にも諸説あり
上記の違いだけでなく、”drag”部分ももともとは違う歌詞だったのではないか?いう説もあります。
”drag”(引きずる)ではなく”drug”(薬)なのでは?などです。
曲名で検索をかけてみると、海外サイトでも様々な推測がとびかっていて面白いため、一度のぞいてみてくださいね。
その際の検索語は、英語の曲名”Everyone knows Juanita”です!
とっさに歌詞を変えて歌うことができるヘクター:物語の伏線になっている
実はこの描写は、ヘクターのミュージシャン・作詞家としてのレベルの高さを示しており、物語の重要な伏線になっていることがわかります。
とっさにその場にいる人を気遣って歌詞を一部変更するなんて、凡人にはなかなかできないことです。
デラクルスがヘクターの歌を盗んだことで大人気スターになったエピソードに繋がりますね。
まとめ:ヘクターが「歌詞が違う」と言われたのは「腕」の部分。微妙に単語を変えていた!
いかがでしたか?
ヘクターが「歌詞が違う」と言われたのは、ミゲルのために歌詞を変えたためであり、それは体の一部を表す単語ということがわかりました。
情熱的かつ、配慮のできる素敵なミュージシャンですね。
ヘクター以外にもミゲルの家族は魅力的なキャラクターがたくさんいます!
それぞれの個性を知った上でリメンバーミーをもう一度観てみると、新たな発見がありおもしろいかもしれませんね!
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