リメンバーミーでデラクルスが「忘れてやる」と紙を貼られた意味とは?その後についても考察

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2022年3月6日の金曜ロードショーでは、数年ぶりに「リメンバーミー」が放送されましたね。

リメンバーミーはディズニー&ピクサー制作の2018年公開の映画で、家族愛を描いた心温まる傑作ですが、物語の中ではすべてが語られず疑問点がちらほら出てきます。

今回は悪役デラクルスについて考察していきます。

・デラクルスの銅像に「忘れてやる」と貼り紙が貼られた意味

・その後、生者の国と死者の国でデラクルスはどうなったのか

「忘れてやる」で果たして忘れられたのでしょうか・・?それでは、いってみましょう!

デラクルスが「忘れてやる」と紙を貼られたのは:悪人への制裁!

デラクルスはミゲルとリヴェラ家のチームワークによって、死者の国じゅうに過去の悪事がばれてしまいますよね。

この「デラクルスはスターではなく、人の才能を盗んだ悪人である」という事実は、死者の国じゅうに広まっただけでなく、生者の国でも広く認知されることになったと考えられます

これについて、順に説明していきます。

デラクルスはミゲルの憧れのミュージシャン

デラクルスは主人公の少年ミゲルの憧れの存在でした。

生前では夢を追いかけ成功した有名ミュージシャンで、死者の国でも人気はそのままに活躍していました。

ところがミゲルが死者の国に迷い込んだ際、デラクルスは相棒ヘクターの歌を盗み、それを隠すためにヘクターを殺したことが判明します。

死者の国で真実をばらして、デラクルスを懲らしめることに成功

デラクルスがヘクターを殺し栄光を奪った真実を知ったミゲル。

デラクルスに捕らえられてしまいますが、なんとか脱出。

最後は大勢の観客(死者の国の住人)の前でデラクルス自ら真実を暴露するよう仕向け、デラクルスを舞台から引きずり下ろすことに成功します。

その直後デラクルスは生前での死に方と同じ、巨大な鐘に押しつぶされますが、これが最後の出番となっています。

ミゲルが生者の国に戻り、真実を伝えたことである変化が

このあとミゲルは家族の許しを受け、生者の国に帰ることができました。

まずはヘクターが第二の死を迎えないように、ママココの部屋へ走るミゲル

ママココのためにヘクターが作った歌「リメンバーミー」を歌うと、ママココは一緒に歌いだし、ヘクターのことを思い出しました

引き出しから出てきたのは祭壇に飾られた家族写真の切れ端、ヘクターの顔部分でした。

ミゲルのおかげで祭壇にもヘクターの顔が飾られるようになり、リヴェラ家はヘクターを認識し語り継ぐことになったでしょう。

そしてあれほど「音楽禁止」としてきたリヴェラ家が、音楽を許し音楽を愛するようになったのです。

この事実が最大のポイントです。

→リメンバーミーのミゲルの家族について詳しくはこちら

サンタ・セシリア(ミゲルの故郷)に起きた変化

メキシコの田舎町で靴屋一家が音楽を禁止していたことは、おそらく田舎じゅうが認識していたことでしょう。

しかしこの一家が、いきなり音楽を受け入れる

これは一大事ですよね。

田舎じゅうに憶測が広まり、次第に有名ミュージシャンの真実も広まったのでしょう。

ミゲルが死者の国に迷い込んだ不思議な体験についても、信じる信じないは別として語り継がれ、「第二の死」について人々は知ることになります。

「忘れてやる」とは、「忘れることで第二の死を与えてやる」という、冗談まじりに悪人を制裁する意味を込めた貼り紙だったのですね。

「忘れてやる」”Forget You”の反対は「忘れないで」”リメンバーミー”

そうです。

まさに日本語タイトルでもあり、作品中で最も重要な歌でもある「リメンバー・ミー」の反対語が「フォーゲット・ユー」(忘れてやる)ですね!!

この最大の皮肉に気づいて「あっ!」となった方も多いのではないでしょうか。

デラクルスのその後。第二の死を迎えたのか?

死者の国でも、生前と同様に大きな鐘の下敷きになったデラクルスですが、それにより死んでしまった描写はありませんでした。

また、死者の国での「第二の死」は体が物理的に壊されるといったことではなく、「生者の国の人々に完全に忘れられる」ことで迎える死ということでした。

従って、おそらく死者の国で起こったこの事故ではデラクルスは死んでいないと考える方が自然です。

生者の国でも、「忘れてやる」と人々が憎しみを持っていたとしても、逆に記憶に残り続けるでしょうし、銅像がある限り第二の死はこない・・かもしれません!

悪人と知られたあとのデラクルスはどうなった?

では、人気ミュージシャンの座からひきずり下ろされたデラクルスは、死者の国でその後どうなったででしょうか?

ここからは完全に考察というより推測に近いですが、2パターンの可能性を見ていきましょう。

デラクルスのその後①ヘクターと和解し再度一緒に歌っている

これは考えうる中で最大のハッピーエンドですよね。

お互い一度死んだ後とはいえ自分を殺した人物を許せるのかは想像もできませんが、

もう死んだことだし!と割り切って、再タッグを組んでいたら面白いですよね?

死者の国だしなんでもあり!と、イメルダも含め歌っていたら・・人気が再燃しそうです。

さすがに死者の日に一緒に帰ることはできないと思いますが・・

そういえばデラクルスには家族はいないのでしょうか。

悪人を祭壇には飾らないでしょうし、もう生者の国には立ち入り禁止状態になってしまったかもしれません。

デラクルスのその後②ヘクターと完全に身分が入れ替わる

ヘクターがデラクルスの座を完全に奪い(取り戻し)、人気ミュージシャンの座につくパターンです。

デラクルスは当初のヘクターのように身寄りもなくぼろぼろの服で、同じく身寄りのない死者ばかりが集まる界隈でお酒を飲んでふらふら・・・

殺人を犯した罪の当然の報いかもしれません。

さらにデラクルスは生者の国で悪名が轟きすぎて、今後も人々に忘れられる可能性が低いため、第二の死を迎えることもできないでしょう。

死者の国での苦しい生活をずっと強いられることになる「(第二の)生き地獄」が待っているのですね。

このパターンも、いい教訓になるのでアリかもしれません・・。

(例えばヒトラーなんかは、ずっと死者の国にいるのでしょうかね?)

まとめ:デラクルスは「忘れてやる」とまで貼られた悪人!しかしその後も、変わらず歌を歌っているかも

いかがでしたか?

デラクルスの「忘れてやる」界隈のやその後については作品中ではエピソードがありませんでしたが、考察すればするほど教訓になっていて、興味深いことがわかりました。

ここまでの余韻を残すのはさすがのディズニー&ピクサー映画です。

デラクルスのネタ以外にもリメンバーミーの疑問点を解決する記事を書いていますので、また遊びに来てくださいね!

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